自宅の給湯器を個人で交換する方法と注意点の詳細

給湯機の交換作業は専門業者に依頼するのが一般的ですが、その一方で費用が嵩んだり作業中は立ち会う必要があったりするなどの問題が生じます。業者に頼らず個人で行えば出費を節約することができる他、自分の都合に合わせて作業を始めることが可能です。

しかし、給湯器の交換は注意するポイントも少なくありません。安全かつ快適に使うために、給湯器の交換方法や注意点について学びましょう。

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石油給湯器の交換作業には資格が不要だが注意点が多い

一般家庭で使われることが多い石油給湯器の交換作業については法律上の制限は無く、工事関係の資格を持っていない人でも実施することは可能です。ガス給湯器については危険性の高さからガス工事に関係する資格が必須ですが、石油給湯器については資格が設けられていません。

そのため、原則的にはまったくの素人でも交換作業を行うことができます。

しかし、給湯器の交換は単に機器を取り換えるだけではなく、配管設備の取り扱いや動かすのに必要な電源の確保など行うべき作業が山積みです。手順に沿って正確に作業を進めないと重大な事故を引き起こす恐れがあることから、通常は専門業者に作業を任せることになります。

業者による作業は手際が良く、ミスもほとんど無いのが利点ですが、その一方で作業工賃が嵩む欠点もあるので金銭の負担が大きくなる事実は否定できません。業者に頼らずに個人で給湯器を交換する最大の利点は作業工賃が発生しないことです。

給湯器そのものも決して安くはありませんが、それでも出費の多くは交換作業の工賃が占めます。業者によっては定期のメンテナンスの費用という名目でさらに工賃を上げる所があるので、思った以上の出費になるケースも少なくありません。

そのため、家計が圧迫されるのを防ぐ意味でも個人で行う給湯器交換が注目されています。近年では給湯器の交換作業をテーマにした動画がインターネットで公開されているので、その動画を参考にして給湯器の交換を実施すれば出費の大幅な軽減を図ることが可能です。

しかし、動画の内容が必ずしも正しいとは限らないのでよく確認した上で判断する必要があります。

安全に給湯器交換を行うための準備について

給湯器交換を安全に行うには正しい知識を持ち、手順を厳守することが重要です。また、事前の準備も怠ってはいけません。交換作業には専用の工具が必要になるので、持っていない場合はホームセンターなどで買いそろえます。

部品の摩耗や配管の破損といったトラブルを避けるため、工具の寸法は過不足の無い丁度良い物を選ぶことが大切です。特にねじやボルトといった締め付けを目的とした部品の着脱に用いる工具の寸法には十分に注意しなければいけません。

寸法が合わない工具で強引に作業を行うと部品が破損して給湯器の交換ができなくなるばかりか、大きな事故に繋がる恐れがあるためです。そのため、工具を買いそろえる際には必ず部品ごとの寸法を確認しておくことを心がけましょう。

交換作業を行う際には給湯器の電源を切り、配管内部の水や石油燃料を抜いておくことが重要になります。古い給湯器を取り外した際に水や石油燃料がこぼれてしまうと清掃に大きな手間がかかってしまうためです。また、電源が入ったままの作業は感電の恐れがあるので絶対に行ってはいけません。

動作の確認はすべての取り付け作業が終わってから行うものなので、交換作業中は配線設備を取り外しておくのが最も安全な対処法になります。作業場の周囲には燃えやすい物や埃を発生させる物などを置かず、風通しを良くするのが安全を確保するための工夫です。

万が一の事態に備えて家庭用の消火器を近くに置くのも安全対策のひとつです。

給湯器交換は部品や配管の劣化に注意することが肝心

自分で給湯器の交換を行う場合、最も注意する点は部品や配管の劣化です。特に屋外に設置されている給湯器は劣化が著しく進んでいることが多く、少し圧力を加えただけで変形や破損に至ることも珍しくありません。ねじ止め式の部品が壊れてしまうと場合によっては給湯器の着脱ができなくなります。

また、配管の腐食は水や石油の流出を引き起こし、重大な事故に繋がる恐れがあることから、傷みが進んでいる給湯器の交換は専門業者に任せるのが賢明です。個人での交換作業はあくまで目立った傷みの無い、良好な状態の給湯器が対象であることを踏まえなければいけません。

素人作業でできる範囲は限られていることを認識するのが安全第一の遵守に繋がります。

給湯器を選ぶ方法と交換後の廃棄に関する注意点

給湯機を新品と交換する場合、最新型の高性能な物を選びがちです。高額な物ほど性能も良いのは事実ですが、生活スタイルに合致した性能とは限りません。使う機会が無い機能が付いている給湯器を高いお金を支払って購入するのは無駄な行為なので避けるのが賢明と言えます。

必要な量だけのお湯をすぐに沸かして用意するのが給湯器を使う目的なので、その目的に合う性能を持つ物を選ぶように心がけます。また、配管設備との互換性についても注意しなければいけません。築年数が長い住宅の場合、使用されている配管設備の規格が現在の給湯器には合致しないケースがあります。

異なる規格の部品を接続させるための連結器を別に用意する必要があるので、その分だけ出費が嵩むことになります。給湯器は専門の販売店やホームセンターなどで購入できますが、交換した後の古い給湯器を廃棄する際は地域のごみ出しルールに沿うことが大切です。

石油給湯器を廃棄する前に内部の配管に残っている燃料をすべて抜き取る必要がありますが、これは火災事故を防ぐのが目的です。また、室内で使用する電池式の給湯器は電池も取り除いておきます。

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給湯器の交換作業はDIYに慣れている人が行うのが無難

給湯器の交換作業を業者に任せずに個人で行うのはお金の節約に繋がります。また、決して簡単な作業では無いことから、すべての作業を終えた後の達成感は計り知れません。やりがいを感じられるのも個人で交換作業を行う魅力のひとつですが、その一方で給湯器の仕組みが複雑であることから、安全かつ速やかに交換するにはある程度のDIYの経験が必要になります。

また、給湯器や配管設備の知識もあった方が良いので、自分で交換作業を行う場合は事前に十分な勉強を行うことが大切です。その一方で、素人作業では交換後の安全性に不安を感じてしまうのも否定できません。DIYの経験が豊富で石油給湯器の扱いにも慣れている人なら個人での交換作業もほぼ問題は無いと言えますが、初心者や手先が不器用な人は出費が嵩むとしても専門業者に任せるのが安全です。