給湯器を交換するときに知っておきたい互換性の現状

給湯器は寿命が十年くらいしかないのが一般的で、長く住んでいると交換しなければならなくなる場合もあります。交換するときには家庭の事情や予算に合わせてより良いものを選びたいのが本音でしょう。ただ、その際に互換性がないとなると大きな工事が必要になりそうだと不安になるかもしれません。

現状として給湯器の互換性はどうなっているのでしょうか。

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同じタイプなら互換性は高い

給湯器の互換性については実はあまり心配する必要がありません。給湯器のタイプが同じであれば互換性は比較的高く、ほとんどのものと交換することができます。ガス給湯器を使っている家庭が多いですが、ガス給湯器から電気給湯器に切り替えたいとなるとそのままでは難しく、電気配線などの大がかりな工事が必要になるのが一般的です。

同様に電気給湯器からガス給湯器に切り替えるときにもガス配管が必要になり、コストも高くなってしまうことは否めません。他にも、石油を使う給湯器もありますが、ガス給湯器や電気給湯器との互換性はないので気をつけましょう。

同じタイプのものを使っている限りは年式やメーカーが違ってもそのままの配管で交換できるというのが基本です。

同じメーカーならまず間違いない

互換性が高いのはあくまで国内向けに給湯器を製造している国内メーカーの場合で、海外メーカーのものになると設計が違っていて使えないこともあります。もともと海外メーカーのものを使っていたという場合には国内メーカーの給湯器では大きな工事なしでは交換できないこともあるので注意しなければなりません。

しかし、その場合でも同じメーカーの給湯器にすれば仕様が変わっていることはほとんどないので大丈夫です。同じメーカーならまず間違いないという認識をしているのが無難でしょう。ただ、国内メーカー同士であれば通常は互換性があるので特に同じメーカーであることにこだわらなくても問題はありません。

リモコンも交換するケースが多い

給湯器を交換するときには壁付けになっているリモコンはどうするのかと気に掛かる人もいるでしょう。給湯器を交換してもリモコンはそのまま使えるのならとても便利だと思うのはもっともなことです。ただ、実際にはリモコンも交換しなければならなくなることがほとんどとなっています。

違うメーカーの給湯器にしたというケースでは理由はわかりやすいでしょう。リモコンでの給湯器の制御システムがメーカーごとに多かれ少なかれ異なっているので、別のメーカーのリモコンでは給湯器を正しく動作させられないからです。

しかし、同じメーカーの給湯器に交換した場合でもリモコンは取り替えるのが一般的になっています。これは互換性がある形でリモコンが作られていないからではありません。実際にリモコンを交換しないまま電源を入れて温度設定をしてみようとすると、きちんと動作することもあるのです。

ただ、給湯器の基本機能は使うことができても、個々の給湯器に備えられている独自の機能はリモコンから使えなくなってしまいます。古い給湯器のリモコンには設定されていなかった機能を新しい給湯器が持っていることは少なくありません。

せっかく高機能の給湯器を導入したのに使えないのではもったいないでしょう。やはりリモコンは交換しなければならないという結論に達するのです。

例外はスペースの問題

システム的には給湯器には互換性があり、配管などについてもメーカー間で取り決めをして同じ仕様にしているので問題が起こることはほとんどありません。しかし、例外的に問題が発生してしまって交換できないというケースもあります。

それは設置スペースの問題です。給湯器は屋内、あるいは屋外のどこかに設置スペースを設けているのが通例で、コンパクトに仕上げるために最初に導入した給湯器がぴったりに収まるスペースしか確保していないことがよくあります。

給湯器の大きさが全く同じであれば問題はありませんが、実はサイズについてはある程度のバリエーションがあるのが現状です。同じ場所に設置するという考え方から縦横奥行きの全てをほとんど同じ設計にしているケースが多いのは確かです。

しかし、それでは設置できないような狭いところに給湯器を置きたいというケースもあり、省スペース型のものも登場しました。省スペースといっても色々なタイプがあり、縦長になっているものもあれば横型のものも、全体として小さめになっているものもあります。

それがピッタリになるようにスペースを確保していたようなときには、同じような考えで生み出された省スペース型の給湯器としか交換ができないのです。他の設置場所を考えることもできますが、配管の都合でかなりコストをかけなければならないのも稀ではありません。

業者に相談して決めると失敗がない

通常はどのメーカーの給湯器を選んだとしても交換することができますが、互換性がどうしても気になるという人もいるでしょう。その場合には給湯器交換を行っている業者に相談して決めるのが無難です。

現在使用している給湯器のメーカーと型番を確認し、実際に現場でどのように設置しているかも確認した上でどんな選択肢があるかを示してもらえます。特にマンションのPS設置型で利用している給湯器の場合にはサイズが問題になりやすいので、自分で判断して交換するよりも業者に相談して決めた方が安心でしょう。

ただし、業者に依頼するときには注意しなければならない点も多いということは念頭に置いておく必要があります。

業者に依頼して交換までやってもらう場合には給湯器の選択肢が少ない場合があります。その業者が取引しているメーカーの給湯器しか選べないことが多いのです。同じメーカーで良いと思っているなら、そのメーカーを取り扱っている業者を選んで相談するのが大切でしょう。

一方で、他のメーカーのものも考慮したいという場合にはできるだけ広くメーカーとの付き合いがある業者を探し出すのが重要になります。交換する給湯器として何が良いかで決めかねてしまうなら、複数の業者に相談してみるのも良い方法です。

それぞれからメリットやデメリットについて聞いてみると、どの給湯器が最も良いかを決めやすくなります。専門の業者に相談すれば互換性という点では問題が生じることはないので、安心して機能面にだけ着目して給湯器を決めることができるでしょう。